4月7日(水)朝自治会の防犯パトロールの声がしました。


今日から新学期のようです。防犯パトロールが回るようになったのはいつごろからか、近年のことのように思います。ボランティの方が乗車されているようですが、安心する反面、ちょっと怖い気持にもなります。パトロールなどしなくてもいい地元になって欲しいと思います。

さて、本日のご紹介は
「花の山・藤原岳」です。店長が
藤原岳へ「福寿草」の撮影に出かけるというのを聞きつけ同行しました。私にとっては最高峰登山となりとても嬉しい気持と不安の両方で緊張して出かけました。
藤原山荘・天狗岩1165m場所:三重県いなべ市藤原町
登った日:2010年4月3日(土)

岐阜を店長の車で5時30分に出発しました。21号線から365号線に入ります。21号線ではトラックが並び思った以上にゆっくりだったために
藤原町の「神武神社」下の無料駐車場には7時5分に到着。空きは2台しかなく運よく停車できました。

軽い朝食をし、トイレへいったりし、準備をして、7時15分に出発。
ここからであればすぐに
「表山道・大貝戸道」へ入れますが今回は
「裏山道・聖宝寺道」を登りにするということで町を歩いて登山口へ向います。電車で着いたグループなどの方も続々(?)歩いていかれます。


ひょっとして、小学校の前の側溝に落ちた鹿が亡くなっていたかもしれません。私がちらりと見ただけで目の錯覚だったのかも。365号でイノシシが交通事故にあったらしくそこに烏や犬が寄ってたかっていたのを目撃していたので、その上での出来事で、私の気持が少し萎えてしまっていたのです。目を背けたいという消極的で山に向かうものとしては失格でした。
「鳴谷神社」の石段には「迷うものは道を問わず 残り230段」とか書かれ石段は300段ほど続きます。石段をあがると急に「料理萬緑」の前、鱒の養殖池。
「聖宝寺庭園」への道標も見えますが私たちは、右手の登山口へ向かいます。

「聖宝寺」は平安時代・
伝教大師の創建ですが織田信長の焼き討ちにあい廃寺となります。江戸時代に禅宗・臨済宗妙心寺派のお寺として再興され、現在は境内裏の鳴滝を含めた庭園が美しいといわれています。

東海自然歩道の道標もある
登山口に7時41分。

ここから一気に上りが始まります。一合目から七合目まで続き
八合目で「大貝戸道」と合流し
「福寿草」を愛でる道になるようです。

この登りは、一言で言うならば
「厳しい、変化のある道」でした。
「長命水」のある場所までは壊れた崖の道で、流れる水を丸太で渡ったりずり落ちそうな道を登ったりしました。

急な崖を登り植林の森も気持良さを感じるとすぐに急な荒れた道になったりします。
四合目ではベンチが用意されています。足元には霜柱が融けないでそのまま花が咲いているような様子もみられます。そこからは比較的楽になります。
五合目を過ぎるといきなり展望が開けスプリング・エフェメラル(春のはかない花)の林床となっているところに出たようです。登山道から外れないように慎重に歩きます。

七合目で小休止。小鳥がしきりに囀っています。
七合目から合流地点まではヒノキの植林が少し崩壊しているところもあり、やはりまた急なのぼりになります。合流地点に到着9時26分。ここまでで1時間45分。
やはりちょっと時間が掛かっているようですがゆっくり行こうということで確認します。
合流地点からは人がうんと増えました。

そして
「福寿草」が現れるため混雑もひとしおです。

靴はぬかるみにぐちょぐちょ、途中で泥を落とすとすぐそれ以上のぬかるみになり、重くなる靴。店長の動きも撮影で忙しく、活発になり、反面進む速度が遅くなります。
こんなにいっぱい咲いていることに驚きます。斜面にも岩陰にも登山道すら咲いています。

写真で見ていたのは地面にへばりつくように咲いている姿でした。今目の前に咲いているのはすくッと姿勢よくたっている元気で愛らしい姿です。
フクジュソウ(福寿草)キンポウゲ科の多年草。アジア北部に分布し日本の山地にも自生。縁起の良い名称と花の少ない時期に咲くことから珍重され正月用の花として栽培。地上茎は約20cm、葉は羽状複葉。早春葉に先立って黄色い花を咲かす。有毒で根は強心薬。(広辞苑より抜粋)
藤原岳山荘
10時32分に藤原岳山荘到着。登山口から2時間49分。

いっぱいの人です。まず
「天狗岩30分」とかかれた道標で天狗岩へ向いました。
カルスト台地が山口県で訪ねた秋吉台を思い出しました。

広く広がる台地に白く転々と転がる石灰岩の色々な形。足元の踏み跡も一定せずどこでも通っていい感じの道となっていました。しかしどこもぐちょぐちょ。殆どの人はスパッツをつけていますがそれでも靴は滑る、滑るで、あっちへ行って、こっち行って良い道を探す苦労で皆さんお疲れです。お二方スッテンコロリンの方を見つけました。
風と雪・吹雪
ここで風の強さに閉口する私達にとうとう雪までお出迎えになりました。
強い風、ぐんぐん下がる気温、慌ててレインウエアを着込みますがその横から雪が積もります。ところがこの区間には
「福寿草」がまた、いっぱいあるため急ぐことも出来ません。
天狗岩1165m到着11時25分。
山荘から53分もかかってしまいました。風が強く、雪も横殴りのため、長居は無用と石灰柱の天狗岩をゆっくりみることもなく退散。こんな吹き荒れているのに岩に座っている方や下を覗き込む方もありました。


雪にゆれる「福寿草」を写真撮影しない訳はない、チャンスだとよけい熱心になる方もあります。皆さんの熱意に感心しながら寒さとぐちょぐちょに悩まされながら山荘へ戻ると運悪くお昼時12時2分。
溢れかえる人々の群れ。美味しそうな鍋をふるいながら作っておられるグループなどなど。私達も比較的風の当たらない位置を探しますが結局妥協した場所も寒い所。食事に30分費やしたけれどあまり休んだ気はしませんでした。

周りをみると抜いたり抜かれたり前後していた人たちもおられ時間が掛かったのはわれわれだけではなかったことを知りました。
展望台・頂上は魅力ある風情で霞んでいましたが今回断念することにしました。

12時34分下山開始。足をとられながらまだまだ、登ってくる人々と交差しながら下山しました。断念する人、挑戦する人様々。
しかし、そこで私たちはとてもラッキーでした。
「セツブンソウ」「セリバオウレン」
「セツブンソウ」「セリバオウレン」に出会いました。


希少種なのでここで出会えるとは思いませんでした。注意しないとわからない可憐さが愛おしい気持になります。こんなに小さいのに人を魅了する可愛いい姿。しばし見とれます。


八合目からは大貝戸道へはいります。関西の30人程度もおられたグループまで登ってきておられました。

少し暖かくなり登山道も気持のいい植林のみちでここは極楽な下山道でした。
神武神社着14時50分。下山は山荘から2時間16分。

出会えたいくつかの花、そして
1000mを越える山の厳しさを経験した私の感動初1000m超えでした。
byニコちゃんでした。
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藤原岳・天狗岩は下記です。