7月6日(月)今週は梅雨らしい天気予報のようです。


4月4日(土)に
映画を観てきました。
蟹工船場所:ワーナー・マイカル・シネマズ各務原
監督:SABU
主演:松田 龍平
このところ
松田龍平さんの映画を3本見ています。
「誰もまもってくれない」「剣岳 点の記」そしてこの【蟹工船】。
ニヒルなところが魅力的では有りますが、この映画では真剣に生き方を探る「前向きな青年」に変化していく様子がとても力強く、ご本人のインタビューでも「
前向きの作品」と評価していました。

私自身もとても
力強い勇気をもらったような気がしています。
「蟹工船」小林多喜二作の
小説。1929年「戦旗」に発表。過酷な蟹工船(北洋で蟹を捕り、その場で缶詰などに加工する設備を持つ加工母船)のなかで利益優先のため、繰り広げられる過酷な状況のなかでの弾圧、抗争を描くプロレタリア文学の代表作。
「小林多喜二」1903年〜1933年。小樽の拓銀に努めながら最初人道主義的な小説を書きますが、その後プロレタリア作家になり困難な中、次ぎ次ぎと作品を発表し、代表的な活動をします。
この「蟹工船」によって拓銀も解雇され、官憲に追われる身となり最後はスパイにより逮捕され
拷問によって殺害されます。それが
1933年2月20日です。
今の築地小劇場で葬儀が行われ、その虐殺は歴史に残るもので、多喜二に体に与えられた拷問の後は歴史に語り告がれています。
没後75年の2008年新潮社「蟹工船・党生活者」が40万部のベストセラーになり、若者の指示を得ます。それらがこの時代の
「ネットカフェ難民」や「派遣切り」を象徴するといわれ、また
2008年の流行語TOP10に入りました。
映画「蟹工船」
1953年(56年前)に山村聡・監督・主演で一度映画化されていますので、今回は二度目。

今回
「SABU」監督は新観点の映画に作られたようです。
音楽も生き生きとしたものでした。
松田龍平演じる漁夫新庄は、始めは他の労働者とも交わることも無く一人でいます。しかしそこに閉じ込められ働かされる若者たちの苦悩に対し、全員で「首をつる」という提案をします。しかしそれもママならず脱出しようと試みるものもいるのですが、周りはカムチャッカの海、どこへも逃れられない。
船主に雇われている浅川監督・西島秀俊は自分自身を守るため労働者に鞭を振るいます。他の船より漁獲高を増すためにただただ、鞭と暴力で従わせようと必死です。私には、この人が一番惨めで腐っているように写りました。

自分自身は資本家でもないのに資本家の側で生きなければならない、労働者を鞭で働かせ自分はなにも生み出さない、汚いことを全部押し付けられ、労働者より少しだけ余分に与えられるだけなのです。最後には
「海軍」と「資本家」に守られ、団結をし、「歯車の旗」の下に抵抗ししてきた龍平演じる漁夫・新庄を撃ち殺してしまう、そして
「ざまぁみやがれ」とつぶやく。その場に及んでも自分が「誰なのか」気づかない。
新庄が団結を呼びかけるきっかけが描かれています。遭難しロシア船に助けられそこで見たものに自分が触発されるのです。コサックダンスを踊りながら楽しく働くロシア船の労働者と管理者たち。
「自分が何をしたいか」「自分をどうしたいのか」それを「自分自身で考える」そのことを始めて教えられるのです。
新庄が浅川に撃たれる時に言い残す「ロシアにかぶれるとか、日本の国の闘いとかではない、全然違う・・・」といいかけた言葉。
今「国際競争」に会社が勝つために労働者を
使い捨てにする「派遣法案」を次々と通し、そしてその会社を「海賊」からまもるため「軍隊」を出動した国、日本。

日本は1929年に多喜二がこの小説を発表してから80年もの間、手を変え品を変えながら、働く人を邪険にし続けているようです。これから先も一向に体制を改める気配はありません。
だからこそ、
働く人自身が「自分のことを考える」ことが大切ですね。
この映画に託された松田龍平さんの言葉でいうなら
、「前向きに生きる」「真剣に人に伝える」「なんでもやってやろうとする」そこから未来がひらかれるのでしょう。
とても力強い松田龍平さんの演技に感動しました。新感覚のタイプの若者像でした。
byニコちゃんでした。
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ワーナー・マイカル・シネマズ各務原は
イオン各務原に併設されています。
posted by ぐろぶ at 13:32| 岐阜

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